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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2014 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | 「無心」の身体論 |
内容 | 第1章では、先行研究を基に、無心を宗教的側面から分析し、そこに至る方法としての練習や修行、稽古といった身体行為との関連性を考察する。また、身体行為としての「離脱の方法」と、「離脱の後」に現れる意識の変化という二つの観点から、無心の定義をしていく。 第2章では、オイゲン・ヘリゲルが体験した弓道の稽古の軌跡を、西平直のいう無心のプロセスに当てはめ、ヘリゲルの体験した無心を構造的に分析した。また、ヴィパッサナー瞑想についても分析し、呼吸という方法によって「気づき」を得るという無心体験が目的であることを考察していく。 第3章では、無心が、ある身体行為が行われる限定された空間にのみ留まるものではなく、日常生活の場に展開されていくことの意味を、幸福という観点から考察する。また、自己変革という「離脱の後」に現れる変化が目的であるなら、その方法である身体行為にはどのような価値があるのかということを考察する。 |
講評 | 本論文は、無心の宗教的意味だけでなく、無心を身体的な側面から考察したものである。文献研究をとおして、ヘリゲルの弓道修行やマインドフルネスの過程が分析されており、完成度の高い論文になっている。 |
キーワード1 | 無心 |
キーワード2 | 身体論 |
キーワード3 | 東洋思想 |
キーワード4 | 稽古・修行 |
キーワード5 | 自己変容 |
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