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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2015 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | シュタイナー教育における「教室」―フォルムと色彩から― |
内容 | 現在のシュタイナー教育研究において「教室」に焦点を当てたものは少ない。よって本論文は、シュタイナーの建築・色彩・教育論の先行研究及び彼の著作から、シュタイナー学校における教室について考察する。 第一章では、建築家・ゲーテ研究者としてのシュタイナーにスポットを当て、そのルーツとなる人物や思想を辿る。第二章では、建築的フォルムと色彩が人間に与える影響を、シュタイナーの人智学的思想を絡めながら明らかにする。第三章では、シュタイナー教育における物理的環境の重要さを踏まえた上で、「ダイナミズム」をキーワードにしながらシュタイナー学校の教室の意味について論ずる。 シュタイナー学校の教室に息づく「フォルムと色彩の相互関係」、「12年にわたるメタモルフォーゼ」という二つのダイナミズムにより、教室建築は各年齢の子どもに最も適した在り方で「寄り添う存在」、かつ彼らの外と内から「成長の変化を促す存在」となる。これによって教室が子どもたちに与える影響を明らかにする。 |
講評 | 本論文は、従来のシュタイナー教育研究においてほとんど光のあてられたことのない「教室」について、色彩とフォルムという観点から考察がなされている。ゲーテの色彩論やメタモルフォーゼス論をふまえ、シュタイナーの色彩論ならびにフォルムについての理論を詳細に分析し、両者の結びつきのなかに生じるダイナミズムに注目して、シュタイナー学校の教室空間の意味を明らかにしている。調査、分析、考察において、きわめてすぐれた内容になっている。 |
キーワード1 | シュタイナー |
キーワード2 | ゲーテ |
キーワード3 | 建築 |
キーワード4 | 色彩 |
キーワード5 | ダイナミズム |
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