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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2019 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | 20世紀深層心理学における女性像─ユングとノイマンを中心に |
内容 | 本論は、20世紀の深層心理学における「女性性(女性らしさ)」を考察することにより、現代にも繋がるステレオタイプ的な女性イメージの源泉を見出すことを目的としている。特に、カール・ユング及び妻のエンマ・ユング、高弟のエーリッヒ・ノイマンに注目し、彼らが生きた時代の特徴や、相違点を検討することにより、20世紀の深層心理学における「女性性」がいかに父権的社会を反映したものであったかを分析する。第1章ではユングが示した「アニマ・アニムス」という概念に注目し、そこで示される女性性と、現代における女性性(女性らしさのイメージ)との繋がりを、事例を踏まえて説明する。第2章では、20世紀の時代背景を考慮しながらノイマンに注目することで、ユングとノイマンの女性性に対する考え方の相違点と、ノイマンの進歩的なアニマ・アニムス論や、女性性の捉え方に注目する。 |
講評 | 本論文は、現代の女性像の起源を20世紀の深層心理学のなかに求め、とくに独自の女性論をのこしたユング夫妻とノイマンの見解の違いに着目して、女性像の変遷を跡づけたものである。論文の着眼点、論述においてすぐれた論文になっている。 |
キーワード1 | ジェンダー |
キーワード2 | カール・ユング |
キーワード3 | エンマ・ユング |
キーワード4 | ノイマン |
キーワード5 | |
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