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学科 教育文化学科
年度 2019
ゼミ名 中川 吉晴
タイトル 現代日本の青年における変容 -1990年代以降のアニメの考察をとおして-
内容 本論文は、通過儀礼がなぜ通過儀礼として効果を持ちうるのかという通過儀礼の構造をふまえ、通過儀礼の効果がなくなってしまっていると言われている現代において、通過儀礼なしに青年たちはどのように変容をなし得るのかという点について、1990年代以降の日本のアニメーションを素材にして考察したものである。第一章では、近代以前の通過儀礼の効果について「中心」の概念を軸に考察し、さらに現代にとって通過儀礼に代わるものとは何かについて述べた。第二章では、日本において「中心」とは何かについて、また現代にいたるまで日本人の意識がどう変わり、今回特に注目する90年代以降までに「中心」はどうなったのかについて述べた。第三章では、実際に現代の青年が「セカイ系」や「空気系」また「異世界転生モノ」といった作品群をどういった想像力によって見ていたのかを考察することによって、現代における日本の青年の変容について論じた。
講評 本論文は、旧来の通過儀礼が喪失された現代において、青年がいかに変容をとげるのかを、アニメを年代ごとに分析することによって明らかにしたものである。論文の素材はユニークであり、青年の精神構造を深くとらえる内容になっている点が評価できる。
キーワード1 通過儀礼
キーワード2 アニメ
キーワード3 セカイ系
キーワード4
キーワード5  
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