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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2020 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | 古事記にみられる日本人の心性―神話教育の意義― |
内容 | 本稿は、日本人の心性の特徴が古事記の中で、どのように見出せるのかについて論じる。 まず日本人の心性の特徴について、海外や日本の研究者たちによって述べられていることを基に考えた。つぎに、神話が国や民族の基礎を支えるものであることから、日本神話を用いて日本人の心性を捉えようとした。そこで日本の最も古い書物である古事記を取り上げ、その中で語られている物語やその構造のいくつかの特徴を「あいまいさ」、「調和」、「全体性」といった観点で考察した。そしてそれらを日本人の心性の根底にあるものとして捉え、現代を生きる人々にどのように表れているのかについても考えた。さらに神話自体が持つ力がグローバル社会やそこで生きる人々の自己形成にとって必要であることから、神話を教育に取り入れる意義や、その在り方について考察した。 |
講評 | 本論文は、日本神話に遡って日本人の心性をとらえ、神話教育の意義を論じたものである。とくに古事記をとりあげ、それをユング心理学や神話学の観点から読み解いている。また神話教育の可能性と課題を論じ、人間形成に資する新しい取り組み方を示している点が高く評価できる。 |
キーワード1 | 古事記 |
キーワード2 | 日本人 |
キーワード3 | 自己形成 |
キーワード4 | 神話教育 |
キーワード5 | |
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