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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2022 |
ゼミ名 | 中川 吉晴 |
タイトル | 現代日本における自由教育の存在意義 ―A.S.ニイルの思想を中心に― |
内容 | 本論文では、A.S.ニイルが提唱した自由教育が、現代においてどのような存在意義をもっているかについて論じる。その際、ニイルが自由教育を考案するに至った経緯や、彼の教育史における位置づけを示し、現代教育と比較しながら自由教育の持つ価値を明らかにする。第1章ではニイルの自由教育論を概説し、彼が設立しその思想が体現されたサマーヒル・スクールの事例を示す。また、自由教育の歴史について見直しを行い、ニイルの自由教育史における位置づけを検討する。第2章では日本で行われてきた自由教育の例を取り上げ、中でも代表的なものである「きのくに子どもの村」を訪れた際の概要と教育の実践を紹介する。第3章では、オルタナティブ教育に焦点を当て、中でも「東京シューレ」と「サドベリー・バレー」を取り上げる。また、公教育との共通点や相違点を分析し、現代における自由教育の存在意義について考察する。最後に、今後の自由教育の展望を示す。 |
講評 | 本論文は、ニイルのサマーヒル校を中心に、きのくに子どもの村、さらにオルタナティブ教育のなかからサドベリー・バレー校、東京シューレをとりあげ、現代日本における自由教育の意義について考察したものである。とくに、サマーヒルの教育とデューイの経験主義教育を融合させている「きのくに子どもの村」に直接訪れて調査をおこなっている点は評価できる。さらに公教育と自由教育を対比させ、双方の特徴と意義について客観的に論じている点が評価できる。 |
キーワード1 | 自由教育 |
キーワード2 | A.S.ニイル |
キーワード3 | きのくに子どもの村 |
キーワード4 | 公教育 |
キーワード5 | オルタナティブ教育 |
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