卒論作成を振り返って
鮫島 圭子
(埋橋ゼミ)
卒論のテーマは、自分が一番興味のあることにしました。私は実習での経験をヒントにテーマを決めました。ゼミのみんなのテーマも、実習の際に学んだことや自分が体験したことなど、これまでの経験が元となったテーマ設定が多かった気がします。埋橋ゼミでは3 回生の時から「問題意識が大切」「仮定が大切」と教わってきたので、ゼミのみんなの卒論を見ていても、「~か?」という仮定形のテーマが多かったと思います。卒論の軸に自分の問題意識や疑問を据えた上で、今あることをつらつら書くのではなくて、設定した仮定を解き明かしながら、問題解決を意識しながら資料集めをしたり考えたりできたので、興味を持ち続けながら卒論に取り組めたと思います。先生は「自分のための卒論だから、自分の好きなように書きなさい」と度々おっしゃってくださっていたので、振り返ってみると自分の興味あることを好きなだけ調べて、好きなように楽しんで書けた気がします。もちろん、書き方の指導をはじめ、先生や TA さんのアドバイス、ゼミのみんなのコメントから得るヒントがたくさんありました。一人で資料と向き合って考えているだけではやはり視野が狭くなって行き詰ってしまったので、周りの方の意見は内容に厚みを持たせてくれたり、新しい視点に気付かせてくれたり、本当に貴重なものでした。
4回生になってからのゼミは、毎週2人ずつが卒論について発表していきました。それぞれ色々なテーマで取り掛かっていて、毎週どんな発表があるのか楽しみでした。みんな自分の決めたテーマなので、心なしか楽しそうに生き生きと自分の卒論について発表していたように思います。テーマはそれぞれ違いますが、みんなの発表や先生、TAさんからのコメントからは本当にいつも学ぶことがあり、自分の卒論にも活かせるヒントがたくさんありました。自分の発表でない日でも毎回とても勉強になりました。
卒論を本格的に意識し始めたのは秋学期に入ってからでした。ゼミの先輩方からは「卒論は早めに取り掛かった方が良いよ」と3回生の時からアドバイスを頂いており、なるべく早く書き進めていこうと思っていたのに、4回になってみると就活をはじめ色々あって、結局取り掛かるのを伸ばし伸ばしにしてしまいました。「夏休み中にしっかり資料を集めておきなさい」とも指導されていましたが、またもや夏休みは卒論をそっちのけにしてしまったので、秋学期が始まってからはずっと「あと 3か月で完成できるのだろうか」という不安がつきまとっていました。他大学から資料を取り寄せるのにも時間が掛かるし、書き進めたり、添削を受ける中で書きたいことの方向が変わることもあったので、余裕を持って早く取り掛かるのに越したことはないと心から思います。
また、インタビューに行く人は早めに行きなさいともずっと言われていました。私はインタビューには行かなかったのですが、地震に関連することを調べていたので「人と未来防災センター」という資料館に行って展示見学をしたり、係の人に少し話を聞いたりして情報収集をしました。文献を読んでいるだけではついつい飽きてしまうこともあると思うので、実地見学に行ったり、インタビューをしてみることは新たな情報を手に入れることのできるチャンスであると思うのでお勧めです。
あと、提出日前日にさあ表紙を付けようと思って印刷してみると、誤字脱字もちゃんとチェックしたつもりなのに結構ミスが見つかり、結局夜中までパソコンに向かっていました。やっぱり物事は先延ばしにしたらいけないなと痛感しました。前日までに提出できる形に完成させて、余裕をもって24日に登校できるよう、みなさん頑張ってください。